夏至の訪れを祝うため、緑豊かな森の自然保護区に、物語の語り手、アーティスト、冒険家、シェフ、そして大切な仲間たちが集いました。

陽が長く伸びる夏の午後から夜へ。物語を語り、美味しい料理を味わい、会話を楽しみながら、自然の中で過ごす豊かな時間を分かち合いました。民話の語り手モーヴァーン・グラハムが紐解く『オークの王とホリーの王』の古の物語に耳を傾け、「リーズ・サパークラブ」が地元食材を中心に心を込めて仕立てた旬の御馳走に舌鼓を打つ――。

自然を愛し、外で過ごす時間を慈しむELLIKER(エリカー)の想いをそのまま形にしたような、かけがえのない祝福のひとときとなりました。

私たちが共有しているのは、自然を慈しむ心と、「アウトドアは、必ずしも過酷でハイペースなものである必要はない」という想いです。

時には少し立ち止まり、仲間とともに集うこと。木漏れ日の下で物語に耳を傾け、美味しいものを分け合い、心ゆくまで会話を楽しむこと。そんな木々の下で紡がれるささやかなひとときにこそ、本当の豊かさと喜びが詰まっています。

季節が巡る節目の時、私たちはふと足を止め、絶え間なく移ろう四季の営みを祝います。それぞれの季節は、この大地と私たちの食卓に、独自の彩りや気づき、そして豊かな実りをもたらしてくれます。

『オークの王とホリーの王』の伝承において、夏至は「季節の輪」が静かに回る象徴的な瞬間です。光がもっとも強く輝く頂点を迎え、そこからゆっくりと、穏やかな一年の後半へと移ろいはじめる――そんな光と影の節目なのです。

どの季節にもそれぞれの意味があり、始まりと終わりは常に背中合わせであること――。

夏から秋へ、生命の成長から静かな休息へ。そしてまた、新しい巡りがはじまります。こうして仲間と集い、季節の節目を大切に祝うことで、私たちは目の前に広がる自然や、想いを共有するコミュニティとのつながりを、より強く深く実感できるのです。

巡りゆく、美しき夏に乾杯を。

【伝承:オークの王とホリーの王】

夏至が近づくにつれ、オークの王とホリーの王が繰り広げる、壮大な戦いの気配が静かに満ちはじめます。

一年の半分を治めるのは、オークの王。青々とした芽吹きと伸びやかな枝葉、そして生命力あふれる夏の恵みをもたらすのは彼です。

しかし、影の中で自らの出番を静かに待ち構えているのが、ホリーの王。生い茂る夏の緑を枯らし、湖面に静かな霜の模様を描き、暗闇の幕の向こうへと太陽を隠します。

夏至と冬至。一年にふたつ訪れる節目の日に二人の王は相まみえ、主導権を懸けて対峙します。
光と闇。葉と棘。炎と影――。

今はまだオークの王が治める光の季節。けれど、巡る「季節の輪」は間もなく回りはじめています。やがてホリーの王が、再びその頭上に王冠を戴くその時へと向かって。